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DTM初心者向けの作曲に有益な情報発信・フリーBGMの配布をしていきます!

【DTM】楽曲分析を積み重ねて作曲に生かす5つの視点!(前編) - クラシックやピアノだけじゃない打ち込み曲でもやるべき理由【アナリーゼ】【ダンスミュージック】

こんにちは、Onsendiscoです!

今回は、DTMなど打ち込み系の作曲で「楽曲分析を積み重ねて作曲に生かす視点」についてまとめていきたいと思います!(前編)

 

DTMにおける楽曲分析はラフでOK

主にクラシック音楽などを楽曲分析する場合をアナリーゼと呼びますが、今回はDTMなど打ち込み系の作曲に向けてもっとラフな楽曲分析について触れていきます。

DTMでの作曲へ生かすための目標設定をすることで、今必要な楽曲分析に必要な方法が定まってきます。

また今回は私が分析することが多い最新・現代のヒット曲やダンスミュージックなどを中心に解説していきます。

 

楽曲分析する内容は大きく5つ!

方法を紹介する前に、着目したい楽曲分析するポイントをまとめました。

下記の5つに気をつけて楽曲分析できればその方法や手段は人それぞれで良いと思います。

 

1.リズム(ジャンル)

BPMやジャンルをはじめリズムを分析します。

特に現代の曲ではリズムトラックでジャンルが決まることも多く、先にジャンルをはっきりさせてから取り組むとジャンルへの理解も深まりやすくおすすめです。自分の好きなジャンルであればやりやすいですし、あまり知らないジャンルでも知見が広がり良いでしょう。

また後述するコード進行などの要素も、各ジャンルで偏りがありますので、ジャンルに特徴的なリズムやコード進行に着目していきましょう。

 

2.コード進行(キー)

曲全体のコード進行を分析します。

メジャーな楽曲であれば、「(楽曲名) コード」や洋楽の場合「(英語楽曲名) chords」などで検索すれば複数のサイトでコード進行が紹介されています。

それらを参考に、自身でそのコード進行が正しいか、DAWソフトなどで打ち込んでみて違和感がないかなどを検証していいきます。

検索したコード進行がサイトや動画によってバラバラだったりすることが良くありますので、なぜバラバラになってしまうのかも併せて分析できると良いでしょう。

またスケール(キー)から分析し、ディグリーネームをつけコードの役割を理解するのにも役立ちます。ディグリーネームで理解ができると、他のスケールにも応用が効くのでDTMでの作曲においてとても役に立ちます。

 

3.メロディ

コード進行やリズムと照らし併せながら、メロディを分析します。

メロディ単体での分析だけでなく、メロディとコード進行がどんな関係にあるのか、メロディとリズムがどんな関係にあるのかも重要になります。

コード進行に対して、ルート音で構成されているのかコードの7thなどの音に隠れて合わせてあるのか、作曲者の意図が読めると楽しい部分かもしれません。もちろん音楽的にも大事な工程の分析です。

 

4.音作り(ミックス)

こちらは特にDTMなど打ち込み系の楽曲に特有ですが、音作りやミックスを分析します。

エレクトロ系やダンスミュージックではシンセサイザーやサンプル音源が多用されるため、どういった音色(プリセット含め)で構成されているのか、またハイ・ミドル・ローなどのパートごとの音域やパンニングなど、どんなミックスがされているのかを分析します。

有名な曲であれば、音色が既に再現されていたりサンプリング元が検索して学べる場合もありますので、調べることも併せて分析したい点です。

 

5.構成

ポップスであればAメロ・Bメロ・サビ、ダンスミュージックであればバース・ビルドアップ(ブリッジ)・ドロップなどのように、構成を分析していきます。

実際の音源などを聴きながら、パートごとにメモを取っていくと簡単にできます。

普段何気なく聞いている曲も、実は特殊な構成だったり、独創的なのに構成はメジャーな構成な事があり文字に起こしてみることで発見できることが大いにあります。

 

後編では実際に分析する方法・継続する方法を紹介!

今回はDTMなど打ち込み系の楽曲分析に必要な5つの点についてまとめましたが、後編では実際に分析する方法や継続して分析することを習慣にする方法を紹介します!

ぜひ下記から後編もご覧ください!

※後編は次回更新予定

【French House】有名曲のコード進行・作り方・音作りを分析! Daft Punk - One More Time 【DTM】【LogicPro】

こんにちは、Onsendiscoです!

今回は、French Houseの有名曲「Daft Punk - One More Time」のコード進行や作り方・音作りを分析していきます!

 

Daft Punk - One More Time

youtu.be

上記が今回分析していくオリジナルの曲です。

 

キー

キーはDメジャーです。この曲のコード進行は解釈がいろいろあるようですが、今回はDメジャーとして解析していきます。

 

コード進行

メインのコード進行は下記です。

①Gmaj7 - A - Gmaj7 - A - Gmaj7 - A - F#m7 - A

②G - D/F# - Em7 - G/A

 

Cメジャーにすると下記になります。

①Fmaj7 - G - Fmaj7- G - Fmaj7 - G - Em7 - A

②F - C/E - Dm7 - F/G

 

ディグリーネームだと下記です。

①Ⅳmaj7 - Ⅴ - Ⅳmaj7 - Ⅴ - Ⅳmaj7 - Ⅴ - Ⅲm7 - Ⅴ

②Ⅳ - Ⅰ/Ⅲ - Ⅱm7 - Ⅳ/Ⅴ(Ⅴ)

 

①については、サブドミナントドミナント→トニックの代理→ドミナント

②については、サブドミナント→トニック→サブドミナントの代理→ドミナント

となっています。(ⅤをⅣ/Ⅴと置き換える場合があります)

②の4125進行については「さくら(独唱)」「ポケモン赤緑 自転車BGM」などの曲が有名です。

また②ではベース音が加工していくコード進行になっています。

 

BPM 

BPMは123です。French Houseは110-130程度のBPMが多いです。

 

リズム

リズムは基本的にHouseの4つ打ちのキックで進行しています。

また下記でも触れていますが、サンプリングをベースにしている点もありシンプルなリズムになっています。

 

メロディ・音作り

youtu.be

上記の動画が参考になりますが、ディスコミュージックである1979年の「More Spell On You」をサンプリングし曲のベースとなる部分を作っているようです。

 

今回のまとめ

サンプリングやベース音の下降などが特徴の曲でした。

この曲を分析してみて私もかなり勉強になりました。

こちらの記事も参考に、ぜひご自身でも曲の分析や作曲をしてみてください!

【DTM初心者】DTMを続けていく中で気を付けたい5つのこと

こんにちは、Onsendiscoです!

今回は、DTMを続けていくにあたって個人的に気を付けている・気を付けたいことをまとめてみましたので、ぜひ最後までご覧ください!

 

1.自分の曲を何回も聴く

個人的によく思っているのは、自身で作曲をした曲を何度も聴いてみることです。

DTMをする以上、作った曲を誰かに聞いてもらうことが多いと思います。

その際、作る最中や直後に自身で聴くことはもちろん、作ってしばらく経ってから聴くことで、実際に曲が聴きやすいのか、聴いてて気持ちが良いのかが客観的に分かります。

その時に、自身で何度も聞いて良くないと思った曲は実際良くない場合が多いですし、逆に何度聞いてもいい曲だと思えるものは良い曲の場合が多いのはないかと思います。

なにより人に聞いてもらう前によく自分で聞いておくことは大事だと思います。味見もせずに人に料理を作ることはないですよね。何度も味見をして、できるだけ良い状態のものを人に届けられるよう意識したいと思っています。

またもっと時間を置いてから聴くことで、自身の成長を感じることができるとともに、その時どういう考え方で作曲していたり、こういう部分が良かった・良くなかったという発見にも繋がります。

私はiPhoneに自分で作った曲を入れておいて、移動の合間によく聞いています。リピートして何回でも聴きたくなれば良い曲で、既存の曲など好きな曲に変えたくなったらあまり良くない曲だと思っています。

 

2.作曲するジャンルやイメージをある程度統一する

まずは作曲したりアップする曲のジャンルやイメージをある程度統一するということです。

純粋にDTMのクオリティを上げやすいですし、自身の作曲のスタイルを確立させていくとともに、曲を聴く側に立った時に「どういう作風の人なのか」がある程度絞れた方が良いと感じているからです。

明らかにバラバラのジャンルを常に作っていると、なかなか自身の作曲したいイメージが統一されずクオリティが上がりにくいですし、また聴く側もその人の曲のイメージに共感しにくいのではないでしょうか。

 

3.ジャンルや音楽理論などを好き嫌いしすぎない

誰しも好きなジャンルや嫌いなジャンルなどがあると思います。

しかし、DTMをする上でなんとなく避けているジャンルや技術などがあまりない方が私は良いと思っています。

というのも、ジャンルや技術や理論には歴史があり、聴く人や作る人がいて成立していると思います。そのため好きでなくても、知らないことがあることがもったいないのではないかと考えています。

なんとなく好きになれないジャンルがあっても良いと思いますが、なぜ好きになれないのか、どういうところが苦手なのかを理解できると、反面教師的に自身の好きなジャンルへの理解が深まるのではないでしょうか。

また音楽理論を避け続ける、もしくは音楽理論に極端にこだわるのも、自身の作曲の幅を狭めてしまう可能性があるので、わたしはほどよく勉強して取り入れるスタイルとしています。

 

4.可能な限り継続的にDTMや作曲をする

継続的にDTMや作曲をするということで、できれば毎日DAWソフトを開いて触るのが一番ですが、それが難しい時は少しでも作曲関連の情報に触れたり調べたりすることが多いです。

理由としてはブランクがあるとどうしても安定感がなく、ブランク後にリハビリが必要になってくるためです。継続的にDTMをすることで、覚えたことを実行に移しやすく、また覚えたことを忘れにくいと思います。

 

5.DTMを楽しむこと

一番大事だと思っているのがDTMを楽しむことだと思っています。

DTMを楽しくやっていたのに、目的がわからなくなってくるといつの間にか楽しく無くなってしまうものだと思います。失敗やうまくいかないことが続くと、ずっと楽しい気持ちではいられないこともあると思います。

作曲をしたい気分になれない時は一度距離を置いてみるのも良いと思います。継続的にDTMができるのがベストですが、無理に作曲をしてもあまり良い効果はないと思うので場合によっては一度休息を挟んでみても良いと思います。

DTMが好きで楽しいと思っている方は、ブランクを開けても気分がリフレッシュできたらまたDTMをしたくなってくると思います。

長くDTMを楽しんで取り組むためにも、初心の楽しいと思った気持ちは大事にしたいですね。

 

 

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【楽器経験なし】DTMでピアノが弾けなくても作曲できる? - 3つのポイントと実体験から感じたこと

こんにちは、Onsendiscoです!

今回は、DTMでの作曲でピアノが弾けなくても作曲できるのかについて、楽器経験なしから3年ほどDTMをしている筆者の実体験も交えて私なりに疑問に回答できればと思います!



ピアノが弾けなくてもDTMが可能か疑問に思う人は多い

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

上記はYahoo!知恵袋の疑問ですが、「ピアノやギターが弾けなくても作曲できますか?」とあるように、ピアノなど鍵盤系の経験がなくてもDTMができるのか疑問に思う人は多いようです。

またDTMを始めるにあたって、ピアノが弾けないことがどれくらいデメリットなのか先に知りたいという人も多いでしょう。

 

1.生楽器のDTM打ち込みは難しい

この質問の回答には、「不自然になります」と表現されていますが、この場合おそらく生楽器のDTMでの作曲(ピアノであれば、ピアノ音源を利用したDTM)を指していると思われます。

私も同意見で、例えばピアニストが一人で弾いているような曲を自然に作りたい場合、ピアノの経験がないとDTMでの作曲はかなり難しいです。仮にピアノの経験があったとしても、ピアノ音源からDTMの打ち込みで生のピアノの音や演奏を再現するのはやや難しいでしょう。

ピアノなどMIDIキーボードを介して打ち込める楽器はまだ良いですが、ギターなどはギター経験者でも打ち込みとなるとかなり難しいと思われます。

生楽器のDTMでの打ち込みがなぜ難しいかといいますと、楽器の音源のクオリティに左右されたり、生楽器を演奏しているようなタッチなど自然に演奏させるのが難しいからです。

またその楽器の経験がない場合、実際の演奏では無理な運指などを作ってしまう可能性が高く、楽器の経験者からすると不自然さが気になってしまうでしょう。

これらが生楽器のDTMでの打ち込みが難しいと言われる理由です。

 

2.エレクトロ系のジャンルなどはピアノが弾けなくても作曲は可能

上記は生楽器をベースとしたジャンルの話ですが、エレクトロ系のジャンルなど電子音楽を中心とする楽曲は打ち込みがベースとなり生楽器的な不自然さはあまり関係ありません。

元々電子音楽は電子音から音楽が作れないか、というアプローチから始まっています。

かつてはその無機質なサウンドから人間味がないと否定的な時代もありましたが、現代ではダンスミュージックを初め非常にポピュラーなジャンルとなりました。

そういった背景もあり、電子音楽などエレクトロ系のジャンルにおいて生楽器のような演奏が必ずしも必要というわけではありません。

 

3.DTMをする中で鍵盤は弾ける方が効率はいい

音楽ジャンルとして、ピアノが弾けなくても電子音楽のジャンルであれば作曲は可能です。

しかし、DTMで打ち込みをしていく中でピアノなど鍵盤が弾ける方が効率は良くなっていきます。

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こちらで詳しく記事にしていますが、MIDIキーボードでの打ち込みの効率の良さや、ピアノ経験からくる音楽理論などから作曲の幅が広がる利点があります。

楽器経験が全くない状態からだと、マウスでMIDIを触る時間が多くなりますし、音楽理論がないため作曲の幅が狭まってしまうデメリットがあります。

そのため、ピアノは弾けた方が良いですが作曲ができないわけではありません。

 

ジャンルによってピアノが弾けなくても作曲できる難易度が変わる

今回のまとめですが、

・生楽器のDTMでの打ち込みは楽器経験がないと自然に作曲するのは難しい

電子音楽などエレクトロ系のジャンルは楽器経験はあまり関係なく作曲できる

DTMをする中でピアノなど鍵盤は弾ける経験がある方が作曲効率や技術の点で良い

以上の3点となっています!

私の実体験からピアノが弾けなくても作曲できるかどうかについて記事にまとめましたが、取り組みたいジャンルや成長スピードに個人差がありますので一つの例として参考にしていただければと思います。

当ブログでは初心者向けにDTMの有益な情報などを記事にしていますので、興味のある方は他の記事もぜひご覧いただければ幸いです!

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【Electro House】有名曲のコード進行・作り方・音作りを分析! Nicky Romero - Toulouse 【DTM】【LogicPro】

こんにちは、Onsendiscoです!

今回は、Electro Houseの有名曲「Nicky Romero - Toulouse」のコード進行や作り方・音作りを分析していきます!

 

Nicky Romero - Toulouse

youtu.be

上記が今回分析していくオリジナルの曲です。

非常に有名な曲で長年クラブシーンなどで愛されてきたToulouseですが、アノニマスの仮面を被った不思議なMVも有名です。(※MVはYouTubeで現在視聴できない状態のようです)

Electro Houseとしての紹介になりますが、Progressive House やBig Room Houseとして扱う場合もあります。今回は英語版ウィキペディアに基づいてElectro Houseとして扱います。

 

キー

キーはFマイナーです。海外のダンスミュージックはマイナーキーが使用されるケースが多く、この楽曲についてもマイナースケールで構成されています。

 

コード進行

メインのコード進行は下記です。

Fm - E♭ - D♭

D♭- B♭m7 - D♭

D♭ - E♭ - Fm

Fm- E♭ - Fm

 

ディグリーネームだと下記です。

Ⅰm - ♭Ⅶ - ♭Ⅵ 

♭Ⅵ - ♭Ⅳm7 - ♭Ⅵ 

♭Ⅵ - ♭Ⅶ - Ⅰm

Ⅰm - ♭Ⅶ - Im

 

トニック→ドミナントの代理→トニック・サブドミナントの代理

トニック・サブドミナントの代理→サブドミナント→トニック・サブドミナントの代理

トニック・サブドミナントの代理→ドミナントの代理→トニック

トニック→ドミナントの代理→トニック

 

マイナースケールの進行としてはおおむねオーソドックスな進行だと思います。

メジャースケールでは♭Ⅶは珍しいですが、マイナーキーでは多用されます。

 

BPM 

BPMは128です。Electro Houseとしてはベーシックなテンポです。

 

曲構成

構成は下記です。今回はMVなどで採用されている3分程度の短いバージョン(Radio Edit)の構成を見ていきます。(ダンスミュージック表記)

イントロ|バースA|ビルドアップ|ドロップA|ドロップB|ブレイクA|ブレイクB

バースA|バースB|ビルドアップ|ドロップA|ドロップB|アウトロ

ダンスミュージックのスタンダードな構成となっています。

少しブレイクが長めで2回目のドロップへの盛り上がりとメリハリをつけています。

 

リズム

リズムはHouse系ジャンルの4つ打ちのリズムです。メロディやコードのリズムを強調していて、Houseに多いの裏拍ハイハットなどはあまりない印象です。

 

メロディ・音作り

エレクトロ系の音色が多用されていて、Super Sawなどが目立っている印象です。

メロディやコード、ベースが同時に鳴っており音に厚みがあります。またキックが前に出るようサイドチェーンも使用されています。

 

今回のまとめ

youtu.be

比較的スタンダードな作りですが、エレクトロな音色とマイナーな音色がかっこいい曲となっていました!

また余談ですがNicky Romero本人によるRemixが2020年にリリースされています。登場する俳優などは旧MVと同じキャスティングで構成なども似ていて面白いリメイクMVとなっています。

この曲を分析してみて私もかなり勉強になりました。

こちらの記事も参考に、ぜひご自身でも曲の分析や作曲をしてみてください!

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【Kawaii Future Bass】有名曲のコード進行・作り方・音作りを分析! Yunomi & nicamoq - インドア系ならトラックメイカー 【DTM】【LogicPro】

こんにちは、Onsendiscoです!

今回は、Kawaii Future Bassの有名曲「Yunomi & nicamoq - インドア系ならトラックメイカー」のコード進行や作り方・音作りを分析していきます!

 

Yunomi - インドア系ならトラックメイカ

youtu.be

上記が今回分析していくオリジナルの曲です。

Kawaii Future Bass ジャンルを広めた楽曲の一つで、ラップを交えた独創的なかわいい楽曲となっています。歌詞・ライミングなどについては他の方が詳しく解説していますので、今回は音楽的な部分に焦点を当てていきます。

 

キー

キーはCメジャーです。Kawaii Future Bassはメジャーキーの楽曲が多いですが、特にCメジャーが多い点はこの曲から影響を受けているのかもしれません。

 

コード進行

メインのコード進行は下記です。

F - G - Am - Em

F - G - Am - C

 

一部、歌詞の「眠気のピークにカフェイン投下」のあたりで下記進行になります。

Am - F - Am - C

Am - F

Am - G/B - C

 

基本的には前述したメインのコード進行で全て構成されています。

ディグリーネームだと下記です。

Ⅳ - Ⅴ - Ⅵm - Ⅲm

Ⅳ - Ⅴ - Ⅵm - Ⅰ

サブドミナントドミナント→トニックの代理→トニックの代理

サブドミナントドミナント→トニックの代理→トニックとなってます。

いわゆる4561進行です。前回ご紹介したFuture Bassの代表曲、「Marshmello - Alone」とキーは違いますが同じ進行になります。

Aloneリリースの約1年後にインドア系〜がリリースされていますので、少なからず意識してのことではないでしょうか。(予想です)

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こちらは比較的定番の進行となっており、1456進行の逆循環コードと言えそうです。

1456進行はより定番である1451進行より少し暗さのある進行となります。

 

Kawaii Future Bassに多い半音降下やメインの進行自体に7thコードは特に使われていないようです。

 

BPM 

BPMは128です。Kawaii Future Bassの中では少し遅めの部類かと思います。この曲については、どちらかと言うと基礎にEDM寄りのメジャーなダンスシーンのリズムがあり、その上にFuture Bassの要素やKawaii要素が乗っているように思えます。

 

曲構成

構成は下記です。(ダンスミュージック表記)

イントロ|バースA|ビルドアップ|ドロップA|

バースA|ビルドアップ|ドロップA|ドロップB|ブレイクA

バースA|ビルドアップ|ドロップA|アウトロ

かなりオーソドックスな構成です。ドロップAを2回繰り返した後、ドロップBパートでKawaii Future Bassの特徴であるハーフテンポになります。

 

リズム

リズムは基本的にHouseのような4つ打ちのキックで進行しています。ドロップBのみKawaii Future Bassの特徴であるドロップでハーフテンポになる構成です。

かなりHouseやEDM寄りでダンスミュージックに馴染みがなくてもノリやすいリズムとなっています。

コード進行も併せてですがコードやリズムがベーシックでクセのない楽曲だからこそ、音色の可愛さやボーカルのラップが浮かずに際立っているとも言えそうです。

 

メロディ・音作り

木琴やマリンバのようなかわいい音色が使われています。

ほわんとしたシンセや、ベル系の音色などKawaii Future Bassらしさのある音色が多い印象です。

 

今回のまとめ

思っていた以上にトラックはベーシックな作りになっていて、かわいい音色やボーカルが際立つとともに、多くの人が聞きやすい曲となっていました!

この曲を分析してみて私もかなり勉強になりました。

こちらの記事も参考に、ぜひご自身でも曲の分析や作曲をしてみてください!

 

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【AT501CS】audio-technica 安い変換プラグを使っている方は注意! - ステレオ標準ジャック→ステレオミニプラグの音質や使用感をレビュー!【DTM】

こんにちは、Onsendiscoです!

今回は、「audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT501CS」の音質や使用感をレビューしていきたいと思います!

 

audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT501CS

本製品は、ステレオ標準ジャックからステレオミニプラグへ変換するプラグアダプターとなります。(以下変換プラグと表記します)

サウンドハウスでポイントが余っていたのと、ふとオーディオインターフェース(MOTU M4)に刺さっている変換プラグが無名のものだったので買い替えようと思ったため購入しました。定価は1000円+税となっています。

このFineシリーズというのはaudio technica製品の中ではグレードの高いものとなっており、メーカーと併せてしっかりした製品を期待して購入しました。

接点は金メッキで、堅牢なメタルボディとなっています。

左が今まで使っていた変換プラグ、右が本製品

 

変換プラグを変えたら音質が良くなりました

変換プラグを変えてヘッドホン(V-moda CROSSFADE M-100 Master)で聞き比べると最初は「気のせいかな?」と思いましたが、何度も古い変換プラグと交互に同じ曲を聴き比べたところ、なんと音質が良くなりました!

いままで使っていたプラグで聞いていた音はなんだったんだ、、て話ですよね笑

ただもちろんこの変換プラグ自体に音質を上げる効果があるわけではなく、いままで使っていた変換プラグが安物だったのか本来の音声を劣化させていた可能性があります。

もしくは、ヘッドホンのインピーダンスなどがうまくオーディオインターフェースと合わなくなっていたのかもしれません。



音の分離感と定位がややはっきりし解像度が上がった

具体的にどう変わったかについて記載していきます。私の環境での検証である点と、個人的な感想を含め感覚的な部分もありますので、機材差・個人差があります点はご容赦ください。

・音の分離感がやや強くなった

 →各パートの楽器それぞれの音が聞き取りやすくなった

・定位がややはっきりした

 →センターと左右へパンされている音が分かれて聞こえやすくなった

・音のシャープさ(解像度)が増した

 →高音域〜中音域の音が鋭くなり、低音域〜サブベースの音が中央にまとまる

全体的なダイナミクスが上がり、解像度も上がったように聞こえました。

特に左右の高音〜中音域のパンや中央のボーカルがはっきり聞こえますし、ベース音がど真ん中から綺麗な塊になって聞こえます。

 

DTM、オーディオ関係で安い(無名)の変換プラグは注意

先ほど具体的な変化を記載しましたが、聴き比べれば分かる程度の違いはありました。

そのためDTMでマスタリングを行なっている機器やオーディオ関連で変換プラグを使用している方で、安いものや付属品など無名の変換プラグを使っている方は要注意です!

オーディオインターフェースやヘッドホンなどが良いものでも、変換プラグで音質がロスしている可能性もありますので一度身の回りの変換プラグを確認していただくことをおすすめします。

私自身、モニタースピーカーやヘッドホンのケーブルはちゃんとしたものを使っていたのですが、変換プラグは手持ちのもので間に合わせてしまっていました。

大した差ではないだろうなと思っていましたが、念の為買っておいて正解でした。

下記にAmazonのリンクを貼っておきますので、気になった方はチェックしてみてください!